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【超軽量】Red HatからJavaフレームワーク「QUARKUS」がリリースされた

QUARKUS
QUARKUS
Red Hatから、新しくJavaフレームワーク「QUARKUS」が公開されました。

既存のJavaライブラリにも対応しているフルスタックのフレームワークです。

「QUARKUS」とは

特徴としては、

  • 従来からの伝統的な「インペラティブモデル
  • 最近注目されている「リアクティブモデル

この両モデルを可能とするフレームワーク

簡単に言うと、

  • 今までの伝統的でスタンダードな開発モデル「命令型」も扱える
  • 先進的で今流行りの開発モデル「反応型」も使える

中でも、最大の特徴が

Javaアプリなのに超軽量なコンテナイメージにできる

という点です。

GraalVMのコンパイラを用いて、アプリをコンテナ化できる

  • Oracleオープンソースでリリースしている多言語対応のVMGraalVM」のコンパイラを用いてネイティブバイナリを生成
  • 生成したバイナリをコンテナ形式にすることも可能

つまり、

Javaアプリが瞬時に起動するコンテナイメージを作れちゃう

といった特徴もあり、DockerやKubernetesのようなコンテナ環境を扱うDevOps界隈では、

まさに待ちわびていたようなフレームワークということで非常に注目されています。

超軽量なJavaアプリをKubernetesの世界へ

これまでJavaアプリケーションは、JavaVM自体の立ち上げに時間がかかるということもあり、

リソース消費量の少ない軽量なアプリケーションを必要とするDocker×Kubernetesのような開発モデルにおいて、

「コンテナ環境の良さを十分に活用できない」という大きな課題がありました。

QUARKUSのようなフレームワークは、Javaアプリで分散コンピューティングを実現する上で障壁となっている「起動時間」という課題を解決する糸口となるでしょう。

所感

今回リリースされたQUARKUSは、今後のKubernetesやサーバレス環境において、

Javaを先進的なプラットフォームにしていく流れの中心になっていくでしょうね。

※QUARKUSの導入手順やGraalVMのインストール手順などは、別の記事にまとめたいと思います。

参考

QUARKUSの公式サイトのデザイン個人的に好きです。

詳しい導入手順などは公式ドキュメントなどを参考にしてみてください。

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